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2015年12月21日 (月)

モーロクのすすめ

老いる事を自ら納得し、出来うるなら 明るく老いて行きたい・・と、それが 今の私の願望だが、日曜日の朝刊の出版物の広告の中に『モーロクのすすめ・10の指南』というタイトルの本があるのを見た。

Photo_2

そう言えば
”モーロク”という老いていく意味の言葉があったな・・と、ちょっと気になって調べてみた。

著者の坪内稔典(としのり)さんは何処かの大学の名誉教授で俳人でもあり、「船団の会」という俳句グループの代表をしているらしい。

俳号は
稔典ねんてん)、代表句に・・


⚫︎春の風ルンルンけんけんあんぽんたん

⚫︎三月の甘納豆のうふふふふ
⚫︎水中の河馬が燃えます牡丹雪
⚫︎たんぽぽのぽぽのあたりが火事ですよ

などがあるという。

ちょっと変わった俳句のようで、時代は違えど どこか 山頭火の雰囲気もあったりする。


それはさておき・・


“モーロク
”は 難しい字だが「耄碌」と書くようだ。

辞書で調べてみれば、
「年をとって頭脳や身体のはたらきが お衰えること、老いぼれること」とある。

「耄碌」の
」は老”の下に毛”と書いていて、まさに 老いる老いぼれる”という意味があり、「耄碌」の」はろくでなし"のロクだという。

”ろくでなしとは酷い言い様だが
「耄碌」とは、"老いて、ろくでなしになった・・という漢字を当てはめているわけだ。

無礼にも、
老人を見下げた漢字になるが、著者の坪内稔典さんが本のタイトルに何故、そんな意味や漢字を当てはめた言葉の「モーロク・・」を付けられたのかが、ちょっと気になった。

そかし
漢字を使わず「モーロク・・」とカタカナで表記したのにも意味はあるのだろうと思うが・・。

謙遜からか、それとも自虐か・・。


ねんてん先生に直接お尋ねするのも気が引けるし、もちろん私などに答えてはくれるはずもなく、本を読めば何となく判るのかもしれないが、単行本の¥1,900+消費税を支払ってまでは・・と思ったりする訳だ。

だから新聞に出ていた広告の中の見出しの文章を読んで想像してみることにした。

Photo


『最適な耄碌具合=バラ色の余生(ただしボケ防止にはなりません)』

『適度に虚脱し、存分に弛緩し、時たま覚醒し、ちょっと合間に俳句も。』


とある。

これらのキャッチフレーズを読んで、合間に
俳句・・なんて私には無理だが、いや 恐れいりました。

私の理想とする老いの姿が ここにあった。


普段はボケーっとして 思い切り気持ちをゆるめ、老いたとはいえ しっかりとした姿も、
たまには周りに見せておく必要もあるのだ・・・と
まさに私の理想を書かれていると思えてくる。

そう、私が浅はかにも疑った"謙遜"とか"自虐"とかの、そんな料簡の狭い思いで書かれた本ではなかったのだ・・と うれしく思った。

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