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2015年3月 5日 (木)

飯田橋佳作座

今、樋口 明雄さんの文庫本「酔いどれ犬」(徳間文庫)を読んでいる。

自堕落な生活をおくっている元役者の主人公が、飲み仲間が殺されたことを知って その真相を命がけで探るというサスペンス娯楽小説だ。

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その物語の中に次のような文章が出てきた。

『名画座は映画の全盛時代だった70年から80年にかけて、多くの映画ファンの足を向けさせていた。
二本立てや三本立ての映画が、格安な料金で観られたからである。
おれもよく若者に混じり、(・・略)連日のように洋画を観に通ったものだ。
自由が丘武蔵野推理劇場、飯田橋佳作座、上板東映、池袋文芸座、そして阿佐ヶ谷キネマ。
都内に星の数ほどあった名画座も、お手軽なレンタルビデオに押され(・・・略)
あの頃はよかった。
忘れられない時代だった。』

飯田橋佳作座・・・だって?。

私の意識は 読んでいたサスペンス小説の内容よりも、遠い昔の昭和40年代頃に一気に還ってしまった。
・・・懐かしい名前だった。

私が20歳を過ぎたあたり、神楽坂を登り、毘沙門天さんを少し過ぎた横寺町の、路地の風呂屋をちょっと入った三畳一間の安アパートで暮らしていた頃、JR飯田橋駅西口を出て”神楽坂下交差点”の外堀通りを東に少し行った所に、洋画を主に上映していた「飯田橋佳作座」があって、その頃に何度か映画を観に行った記憶があるのだ。

観た映画のタイトルも 料金も、まったく記憶にないが、懐かしくなって 文庫本を脇に置いて早速ネットで調べてみたら、「飯田橋佳作座」は もう既になく、今はパチンコ屋になっているという。

Photo_2

神楽坂の商店街の今を、いろいろなサイトの写真で拝見させてもらっても、当時の雰囲気は ほとんど残っていないように感じられる。

そりゃーそうだ。

あの頃から50年ちかく、ほとんど半世紀が過ぎてしまってるのだ。



昨日までの禁煙日数・・・2年5ヶ月と8日

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